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家庭用・産業用シーズヒーターの利用にあたって

これからシーズヒーターの利用を検討している方へ


世の中では、さまざまな物を加熱するために、シーズヒーターが使用されています。具体的には、暖房機器の熱源とするほか、液体や、容器に入れた気体の加熱など、その用途は多岐に亘ります。
安全にシーズヒーターを利用するためには、加熱限界温度にも気を配る必要があります。加熱限界温度は、発熱線として使用するものの種類によっても違いが生じてきます。具体的には、発熱線の耐熱温度は1,000℃程度、シーズヒーターの稼働状態が安定している温度は600℃前後と言われています。
シーズヒーターは、発熱体がシーズによって保護されていることから、耐久性に優れており、長い期間に亘って使用し続けることが可能になります。ただし、シーズヒーターは、使用する温度によっても、寿命の長さに違いが生まれます。また、家庭用シーズヒーターも産業用シーズヒーターも存在しますが、その内、工業用途に使われるものでも、部品のメンテナンスや交換のためにかかる負担が軽くて済むというアドバンテージがあります。
シーズヒーターは、英語に訳すと「sheathed heater」となります。「sheathed」は「さや」、「保護被膜」という意味を表し、シーズヒーターは、さやをかぶせたヒーターのことで、ニクロム線に金属製の保護被膜を使用した加熱エレメントとなっています。
発熱線の中でも、ヒーターなどに使用される裸の状態のものは、構造がシンプルなので、リーズナブルな費用で製造することができるというアドバンテージがあります。とは言うものの、むき出し状態のニクロム線に電気が流れているため、感電や漏電などのリスクが考えられます。このようなリスクを回避し、安全性を向上させるために、さや付きのヒーターが製造されるようになりました。

ヒーターの構造や素材、形状に関する情報


これから家庭用シーズヒーターや産業用シーズヒーターを使用するにあたっては、その構造を理解しておくことも大切なファクターとなります。シーズヒーターの構造はシンプルで、金属でできたパイプによって、ニクロム線と電気絶縁材が包まれた状態になっています。そのように、電気絶縁材を使用することで、ヒーターの絶縁状態が保たれているため、外部からパイプに触れたとしても、感電するリスクはありません。ただし、内部のニクロム線が発熱しているので、ヒーターはかなりの高温になり、触れるのは危険です。
次に、シーズヒーターを構成する部品の素材についても、理解を深めておきましょう。シーズヒーターは、使用する環境や、取り付けるものの材質などに合わせて、いくつかの素材を組み合わせて製造されています。例えば、外側を覆っているパイプにも、ステンレス鋼やインコネル鋼、チタン、アルミなど、さまざまな素材が使用されています。また、電気絶縁材としては入手しやすく、比較的リーズナブルな価格で、絶縁性能が高いことから、酸化マグネシウムが多く使用されます。
さらに、発熱線として一般に使用されているのは、ニクロム線の丸線になります。ただし、昨今では、外径の細いヒーターや、高出力のヒーターに対する需要もあり、丸線以外のニクロム線を使用するケースも出てきています。出力や外径を大きくするためには、太いニクロム線を使用するという選択肢もありますが、こちらの方法では、細いヒーターを製造することはできないという問題点も存在します。このような問題を解決するために、ニクロム線を帯状にして、表面積を増やすケースもあります。

シーズヒーターを使用することで得られるメリットと、具体的な活用事例について


家庭用・産業用シーズヒーターは、その名の通りに、シーズというさやによって覆われているヒーターです。また、さやの内部には、電気絶縁材が使用されているため、通電中に誤ってヒーターに触れた場合、感電するリスクを回避することが可能になります。
そのように、さやがついてはいるものの、シーズヒーターは、曲げの加工が可能なため、さまざまな環境に使用することができます。例えば、U字や丸い形状、渦巻きの形にしたり、長さやカーブを調整したりすることも可能となっており、そして、必要に応じて、外径を太くしたり、細くしたりすることもできます。
シーズヒーターの仕様は、取り付ける製品のサイズをはじめとして、使用環境や、必要とする出力によっても調整できる点が特徴です。高い出力のヒーターが必要な場合、外径を太くするだけではなく、太いニクロム線や、丸線以外のニクロム線を使用するという方法もあります。
その他に、使用する製品に合わせて、ヒーターの両側、もしくは片側から端子を引き出す形状にすることなども可能になります。シーズヒーターを製造するにあたっては、多数の技術が採用されているため、そのようにしてさまざまなニーズに対応することができます。

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